こんにちは。河合です。
今日は、「変形性膝関節症はなぜ女性に多いか?」のお話です。
膝の痛みや変形膝関節症は女性に特に多いと言えます。 これにはさまざまな要因があるので、深ぼっていきましょう!
少しの工夫で、痛みがあっても改善できますし、症状が進行しないための予防になるので把握しておいて損はありません。
①、変形性膝関節症とホルモン
女性ホルモンに「エストロゲン」というホルモンがあるのですが、このホルモンが低下することで変形性膝関節症のリスクが急激に高くなります。 エストロゲンは40代以降から落ち始め、50代では明らかに低下します。 この頃に、変形性膝関節症も発症しやすい時期なので、やっぱり重なってるんですよね。
②、エストロゲンの骨・軟骨・滑膜への作用
エストロゲンは軟骨細胞を保護し、関節の炎症を抑える作用があります。 閉経後にエストロゲンが低下すると、軟骨の分解が進みやすくなります。 破骨細胞(骨を吸収する細胞)を抑制するエストロゲンが減ると、骨密度が低下し、膝関節の負担が増えます。
エストロゲンは血管拡張作用があるので、低下することで膝周囲の循環状態が低下し、痛みを引き起こしやすくなります。 エストロゲンは神経そのものの疼痛抑制作用があるため、少なくなれば痛覚過敏が発生しやすくなります。 エストロゲンの低下は内臓脂肪の蓄積を促進するため、体重が増加しやすくなり膝に負担がかかるようになります。
③、閉経後の変形性膝関節症の発症率
閉経後の女性は、エストロゲンの減少とともに変形性膝関節症のリスクが急増することが疫学的研究で確認されています! エストロゲン補充療法(HRT)を受けている女性は、膝OAの進行が遅くなるという報告もあります。(Felson et al., (2003). “Estrogen and osteoarthritis” Arthritis & Rheumatism)
最後までお読みいただきありがとうございました。
福生市変形性膝関節症,福生市O脚







