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四十肩・五十肩と糖尿病の関係は?
 
ここでは、なぜ四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は糖尿病との関連性が高いのかを詳しく説明していきます。
 
現在、糖尿病に足を踏み入れている状態の方も、要注意ですのでゆっくり読み進めてみてください。
 
四十肩・五十肩と糖の関係!
普段、体の中では糖はエネルギーとして使われます。しかし、糖尿病のように血液中の糖の量が多くなると、その余った糖が、体の中のタンパク質や脂質に自然くっついてしまいます。
 
その結果、糖がくっついたタンパク質は、本来の働きを失いやすく、硬くなったり、壊れやすくなったりします。
 
これが長く続くと、体の組織が「硬直」したり、「動きにくく」なったりする原因となります。
 
糖化反応が進むと、糖がくっついたタンパク質や脂質がさらに変化して、AGEs(Advanced Glycation End-products:終末糖化産物)という、体にとっては毒になる物質になります。
 
AGEsが体内にたまると、血管が硬くなったり、関節が動きにくくなったり、さまざまな病気のリスクを高めると考えられています。
 
糖尿病のリスクが高い方や、すでに糖尿病を発症してしまっている状態だと、AGEs(終末糖化産物)が関節周囲の組織を硬化させてしまうため、肩関節周囲炎である四十肩・五十肩を引き起こしやすくなると考えられています。
 
さらに、糖尿病では小さな血管の負傷や停滞の問題(微小血管障害)が生じやすく、これが肩関節周囲の軟部組織への血流不足を引き起こします!
 
血流が悪くなると、傷ついた組織の回復能力が低下し、慢性的な炎症状態や線維化が進行しやすくなります。
 
この血流不足とそれに伴う組織の酸素不足は、肩の関節包や滑液包の栄養状態を悪化させ、最終的には関節包の癒着や拘縮を助長する要因となります。
 
拘縮期になってしまうと本当に肩が動かなくなる状態なので注意です!
 
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